3.任意保険(特約)の種類

自動車保険の対人や対物、搭乗者傷害などはある程度セットで入ることになるのが普通です。補償額の上限を変えることができる程度でしょう。
それとは違い、対人や対物の主契約とは別の、オプションの保険のことを特別約款、略して特約といいます。また結果的に割引となる特約もあります。
特約の種類は保険会社によって異なりますが、代表的なものをいくつか下に挙げます。

等級プロテクト特約
 保険料はノンフリート等級(詳しくは次頁参照)で割引率・割増率を決めます。この特約を結んでいると、事故で保険を使っても1回だけなら等級が下がらない特典がつきます。保険料を請求すると、事故の内容によっては三段階下がることになりますが、一度だけならその等級ダウンを防いでくれます。
入るべき人
としては、事故を良く起こす(または起こすと思われる)人でしょう。逆にあまり事故を起こしたことのない(または起こさない自信のある)人にとっては適用する機会の少ない契約となります。また等級が上の方にいる人は、仮に等級が下がったところで割引率がほとんど変わらない人などもいます。

臨時運転者特約
 普通自動車保険は運転者の年齢が若いと高くなるように設定されます(詳しくは後述)。そして「他人」が自分の自動車を運転したとき契約時に設定した運転者の年齢よりもその「他人」の年齢が低い場合、保険対象から外れます。
この特約は、他人(家族以外)が運転する場合その年齢制限を外す契約です。
入るべき人としては、自分以外に運転してもらう人(家族以外)がいて、その人が自分より若い場合でしょう。ちなみにペーパーな人はいつでも途中で運転が変わってもらいやすくなるので、価値があるかも・・・

家族限定特約
 これはさっきの臨時運転者特約とは逆で、「車を運転するのは家族だけ」という前提をつけることで保険料を抑える特約です。
入るべき人としては、自分(家族)以外に運転してもらう予定の全くない人でしょう。
中には、アメリカンホームダイレクトのような家族限定での使用が前提で、さらに家族でも運転する人を限定する特約があるところもあります。(家族外運転者特約をつければ、他人でも保険対象となります)

子供特約
 これは契約者の年齢条件はそのままに、自分の子供にだけ新たに年齢制限を設定しなおせるような契約です。
たとえば18歳の子供が自分の車を使用する場合、契約者の年齢条件を18歳に設定して契約するより、子供特約を併用したほうが保険料は抑えられます。

他者運転危険担保特約
 これは他人の車を運転していて事故を起こした場合、相手の車が家族特約に入っているなど、適用できない場合でも自分の保険を適用できる契約です。
入るべき人としては、良く人の車を借りて運転することのある人です。またペーパードライバーが他人の車を借りて運転の練習をする時などは、必ず入っておくようにしましょう。
仮に相手の車の保険が使えたとしても、こちらの保険を適用するのが最低限の礼儀です。

他にもファミリーバイク特約・弁護士費用特約・代車費用担保特約・身の回り品担保特約・車上ねらい被害費用担保特約・日常生活賠償責任担保特約・などなど・・・・
特約は非常に種類が多いですが、名前で必要かどうか判断するのは危険です。補償条件をきちんと確認してから加入を検討してください。

次は保険料を安く抑えることのできる要素について。
 

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