2.任意保険の種類

任意保険の種類は、以下のようなものがあります。
孫々の意見も述べています。
但し最後に保険に入るかどうかはご自分で判断されることです。
加入しなかったことにより後で不利益が発生しても、孫々は一切責任を負えません。

 任意保険はある程度セットになる一般的なところで対人賠償保険、対物賠償保険、自損事故保険、無保険者傷害保険等があります。
 ややっこしいですが、詳細は以下。

対人賠償保険
 いわゆる「対人」。事故によって通行人や同乗者、事故相手の運転者などを死傷させて、その損害賠償責任を負わなければならなくなったとき、自賠責保険で補償しきれない部分を、加入している契約金額の範囲で補償する保険です。こればかりは無制限補償が基本でしょう。

対物賠償保険
 いわゆる「対物」。事故によって他人の車や建物などの財物を壊し、法律上の損害賠償責任を負ったときに契約金額の範囲で補償する保険です。ここを無制限にするのかどうかは少し分かれるところです。無難なのは当然無制限補償ですが、道路沿いのお店に突っ込んだりしない自信がある人は1000万円でも何とかなるでしょう(^^)
考え方を変えると、1000万補償あれば500万程度の車を全損させてしまったとしても(車そのものの賠償費用以外のもろもろの補償を含めても)なんとかなるわけですから。
ちなみに孫々は無制限。え?だって店に突っ込んだり外車と事故らない自信ないもんで・・・ 

この上記二つは賠償するときに役立つ、いわば自分が「加害者」であるときに役立つ保険といえます。
これらの保険の注意する点として、被保険者にとっての「他人」「他人のもの」が補償の対象となることが挙げられます。つまり、家の周りで誤って自分の家族に車をぶつけてしまったり、自分の家に突っ込んでしまったとしても補償対象にはなりません。

一方、「被害者」の時に役立つ保険が以下のものです。

自損事故保険
 車の運転者が、運転ミス(=加害者がいない)で電柱に衝突したりがけから落ちたなどなどの事故によって死傷した場合、自賠責保険では補償されません。このような場合に補償してくれる保険です。
自損事故というのはペーパーは特に起こしやすいので何も考えず高補償で契約してしまいそうですが、よく考えると「自損」で「傷害(あるいは死亡)」するケースというのは非常に稀なのでは?特にペーパーの場合はスピードも出さない(出せない)でしょうから、自損事故では自分の車体に傷が入ったりへこんだりするケースがほとんどでしょう。
(もちろん絶対に起こらないといっているわけではありません。また過失割合10:0の加害者側になってしまったときは役に立ちます。そんな事故は起こさないように心がけるのが先でしょうが・・・)
たいてい「対人」などとセットになっています。

無保険者障害保険
 車同士の事故で、保険契約している車に搭乗している運転手や同乗者が死亡、または後遺障害を被ったにもかかわらず相手の車が無保険車などで十分な補償を受けられないときに、代わりに保険金が支払われる保険です。
これは「自分が被害者側」「運転者または搭乗者が死亡または後遺障害(完治する怪我程度では対象外)」「相手が任意に全く入っていない」
の3条件が最低そろわないといけません。
事故で「条件がそろわないといけない」ってのも変な言い回しですが・・・
ちなみに任意保険に入っていない車は全体の約10〜15%などと言われるようです。
これもたいてい「対人」とセットで入ることになるパターンが多いですから、
入ろうか悩む必要はありませんが。

搭乗者傷害保険
 事故によって運転者、同乗者が死傷した場合に保険金が支払われる保険です。家族のおられる方など、搭乗者をよく乗せる予定のある方は高保障の保険にする価値があるでしょう。
逆に独身の方でそれなりに貯金のある方なら低額保障でもかまわないでしょう。各自ご判断ください。
この保険の補償額は通院日数や障害部位などで決められ、実際にかかった費用よりも低い補償額となってしまうことも多いようです。

人身傷害補償保険
 これは簡単に言って搭乗者傷害保険のゴージャス版です。搭乗者傷害保険は補償額が定額で払われるだけですが、人身障害補償保険は運転者、搭乗者が事故によってこうむった実際の損害額の実費を治療費だけでなく休業補償なども含め払ってくれる保険です。(上限あり)
もちろん搭乗者傷害保険よりは割高です。搭乗者傷害保険では補償額が不安な方は加入しましょう。
なお、人身傷害補償保険を付けたら逆に搭乗者傷害保険ははずしてもかまわないかもしれません。

これらの保険、特に搭乗者傷害保険、人身傷害保険のどちらにも加入していない方は、保険料は割安に抑えられますが、車同士の事故を起こしてしまったときは仮に過失割合9:1の被害者側であったとしても、自腹の出費は免れないことになります。
このあたりの計算方法は後で述べます。

最後に「被害者」側の「対物」保険とでも言うべき車両保険について。

車両保険
 事故などによって車が損害を受けたときに保険金が支払われる保険です。事故にあえば真っ先に傷つくのは人ではなく車であることから適用頻度は高く、そのため保険料も高額です。これはもう自分が愛車をどれだけ大事に考えているかが分かれ目でしょう。新車であれば保険料はその分高くなるのが普通ですので、「新車だから入る」「中古車だから入らない」というのはあまり判断材料になりません。新車の方が思い入れが強くなるし、大事にしたいと思いやすいのは確かですけどね。
これは勝手な予測ですが、ペーパーの人は車を「道具」とみなしているのではないかと思います。そんな人は案外入る必要がないかもしれません。
車に思い入れを持てる人はそもそもペーパーになりません(^^)

以上が一般的な自動車保険の種類です。
保険会社によって、さらに細かい保険がさまざま用意されています。
人の考え方・家族構成・収入・保険額 などによって入るべき保険というのはそれぞれ異なりますので、良く吟味する必要があるでしょう。

次は任意保険のオプションとも言うべき特約(特別約款)について。
 

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