1.自賠責保険と任意保険の違い

ペーパードライバー(初心者)が公道に出るようになったときに、最も恐ろしいのが交通事故。
それも加害者側になってしまうことでしょう。
そんなときに被害者への賠償を肩代わりしてくれるのが自動車保険です。

まず車を保有するときには自賠責保険に入ることが義務付けられています。
また車検を受けるときに自賠責保険を更新することになります。

自賠責保険の証明書をクルマやバイク(原付含む)に積んでいないと、それだけで30万円以下の罰金です。
また、自賠責保険未加入の場合は、50万円の罰金または懲役1年以内の刑事罰が問われ、さらに道路交通法違反の点数が6点となり、ただちに免許停止処分となります。

(追記:こないだ実家に帰ったときに親の保険状況を確認してみたら、母親の原付バイクの自賠責期間が切れてました。曰く、「任意のファミリーバイク特約入ってるからいらんと思って。」
原付だろうと、自賠責保険に入るのは法律で決まってます。警察にみっかれば基本一発免停です。
任意保険は自賠責契約していることが前提の保険ですから、自賠責に入っていなければ当然ファミリーバイク特約も効きません。
原付に乗って20年の親すらこんな基本的なことを知らないのだから、最低限の保険の知識は大事だと思います。)

ここで注意しなければならないのは、この補償内容は対人賠償に限定され、死亡&後遺障害で3000万円、傷害は120万円を上限としています。

つまりペーパーな私たちが車幅を寄せすぎて隣の車両に接触してしまったとしたら、
自賠責はなにもしてくれず、自分たちの財布から相手の車両の修理・塗装代などを払わなければなりません。もちろん自分の車両も・・・
また万一通行人を轢いてしまうといった死亡事故を起こしてしまったら、3000万を超える金額分はやはり自腹となります。事故時の刑事罰と民事補償は基本別ものですが、払えないとなると最悪「被害者への反省の態度が見られない」ということで刑事面でも重い刑を科せられる可能性まであります。

もう既に任意保険に加入された車を使う方は問題ないでしょうが、
事故率の高い(はずの)ペーパーな私たちが任意保険に入っていない場合、入ることはほとんど義務と思われます。

かといってペーパー(初心者)だからといって「とりあえず不安だから全種類の保険に入っておこうか」的な考え方をしていると、保険料がかなり高額となってきます。

例えば次の車検で乗り捨てるつもりの練習用の車に高補償の車両保険をかけたところで仕方ありません。保険会社は喜ぶでしょうが・・・
基本的に保険というのは入れば入るほど、事故しない可能性も含めた「トータル(平均値)では」加入者は損するようにできているものです。
でなければ保険会社は成り立ちません。
逆に言えば多少の損をしてでも自分にとって必要と判断した保険にのみ入ればいいと孫々は考えています。
(これは個人的見解です。保険に入れば入るほど「無難」であるのもまた確かです。)

次の頁では任意保険の一般的な種類についてまとめています。
 

 
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